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生成AIを用いた発明で特許を取りたい方へ

(2025/4/1更新)

こんにちは。弁理士の小林友樹です。
 
生成AIを使った新サービス、新事業が次々と生まれていますね。
生成AIを使った発明の特許出願も急激に増えています。
 
とはいえ、まだまだ、黎明期です。
つまり、今が、ねらい目です。
 
弊所は、生成AIを用いた発明の特許取得を得意としています。
「絶対特許をとってやる」という熱い思いで臨みます。

こちらもご参考ください。
IT特許(AI、スマホアプリ、ビジネスモデル)相談受付中

# 「弊所を選んで頂ければ、知財力がアップし、貴社の利益が向上します」の処理を
# python codeで書いてみます。
While True:
  if your_choice == 'us':
    your_company.append('chizai')
    profit += 1
  else:
    break

「AI関連発明で特許を取るなんて、難しいでしょ」と思っていませんか?

AIに関連する技術として、主に、次のものがあります。

①モデル(アルゴリズム)自体:
 LLMを実現するためのモデル自体、またはモデルの性能向上のためのアルゴリズムに関する技術

②モデル学習技術:
 LLMを学習する手法、学習に用いるデータセットに関する技術

③活用(プロンプト生成):
 すでに存在するLLMを活用する際のプロンプト(入力コマンド)の生成に関する技術

④活用(一般):
 すでに存在するLLMを活用するアプリケーション・サービスに関する件(ビジネスモデル含む)

①②は、研究開発の側なので、OpenAI、google、Microsoftなどが巨大な投資をして開発している部分であり、この分野で特許を取得するのはなかなか難しいと思います。
③④は、アイデア次第で、特許取得の可能性がかなりあります。
特に、④は、既存の生成AIを利用した活用であり、新規ビジネスモデル、新サービス、新プロダクトに係るところであり、伸びしろが大きいです。
また、特許が取得できた場合の権利の及ぶ範囲も広くなります。
 
どんな分野?
生成AIを用いるのであれば、どのようなプロダクト、サービスも、対象になると考えて良いです。
 
教育サービス、学習支援サービス、金融サービス、電子決済サービス
ヘルスケア、人事関連サービス、求人支援サービス、建築支援サービス、医療関連サービス
ECサービス、VR,メタバース、エンタメ、ライブ配信
ソフトウエア開発支援、コンテンツ生成、セキュリティ
コンサル・企画・営業、マーケティング・PR
事務処理支援、DXデジタルトランスフォーメーション、不動産サービス など
 
生成AIは、ありとあらゆる分野に関わってきますね。
これまでデジタル化が遅れていた分野については、特に、ねらい目でしょう。
 
・特許取得が難しい場合とは
 コンピュータソフトウエア関連の発明全般に言えることですが、人間が行っていたことを単にコンピュータに置き換えただけというのでは、特許取得は難しいです。
 例えば、人間が行っている業務を単純に生成AIでシステム化した場合や、人間が入力したクエリをそのまま生成AIに入力するだけなどの場合です。

・特許が認められやすい場合とは
 人間が入力したクエリに対して、情報を付加したり加工したりすることで、より適切な回答を生成AIが出力できるようなプロンプトにする場合には、特許性が認められる可能性があります。ここがねらい目です。
 
 また、そもそも、これまでに無かった新規なビジネスモデル、新規な事業、新規なサービスが提供できるという場合は、特許性が認められる可能性がかなり高いです。
 判断に迷う場合は、弊所の弁理士にご相談ください。

・特許成立の例

特許成立の例をご紹介します。  
①フィンテック関連
【特許番号】第7393579号 【登録日】令和5年11月28日
【権利者】PayPay株式会社

【請求項1】
利用者の利用者端末装置を介して入力された、電子決済サービスに関する第1入力文を受け付ける受付部と、
前記第1入力文と、前記利用者による前記電子決済サービスの利用履歴と、を少なくとも含む第2入力文を、自然文が入力されると、前記自然文に応じた回答を出力するように学習されたAIチャットボットに入力することによって、前記第2入力文に応じた回答を取得する取得部と、
前記利用者端末装置に、前記第2入力文に応じた回答を表示させる表示制御部と、を備える、
情報処理装置。

上記の請求項の記載は分かりにくいので、具体例で説明すると、この発明は、
「直近1ヵ月で私は何によくお金を使っていますか?」などの入力を受け付けると、
 利用履歴とともに、生成AIに入力し、
「直近1か月のカテゴリ別の支出は以下の通りです。飲食**円、ファッション**円、カフェ**円 などの回答を導き、表示します。
 
発明のポイントは、質問とともに、利用履歴を生成AIに入力することです。
これにより、回答の精度を向上させています。
とても簡単な発明に思われますが、新規性・進歩性を満たすとして特許が認められています。
 
②エンタメ・ライブ配信関連
【特許番号】第7371845号 【登録日】令和5年10月23日
【権利者】17LIVE株式会社

【請求項1】
ライブストリーミングプラットフォームにおける操作を処理するサーバであって、
ユーザのユーザ端末から操作を受信する機能と、
前記操作からの問題検出に応答して、前記ユーザの前記ユーザ端末に、検出された前記問題の確認を求めるメッセージを送信する機能と、
前記メッセージに対する前記ユーザの応答を受信すると、前記操作と前記問題の情報に基づき決定された種類のカスタマーサービスを前記ユーザの前記ユーザ端末に提供する機能と、
を含むことを特徴とする、サーバ。

分かり易く説明します。
たとえば、ライブ配信アプリを使っているときにトラブルが発生した場合、従来は、自分でサポートに問い合わせをしないといけません。しかし、この発明では、システムが自動的に問題を検出して、「問題が有りますか?」と聞いてくれます。
もし「はい」と答えたら、内容に合ったカスタマーサービスが自動で提供されます。 つまりこの発明は、「トラブルをユーザーが言わなくても、アプリが気づいて助けてくれる」仕組みです。  
 
③汎用(プロンプト生成の工夫)
【特許番号】第7441366号
【権利者】株式会社東芝 【登録日】令和6年2月20日
【請求項1】
それぞれ異なる種類のデータを格納した複数のデータベースのうち、入力された質問に対応するデータベースを前記質問の内容に基づいて選択し、
選択したデータベースと、前記質問とに基づいて、言語モデルに入力するためのプロンプトを生成し、前記プロンプトと前記言語モデルとに基づいて回答を生成する、処理部 を備えた情報処理装置。
 
請求項だけ読むと漠然としていて分かりにくいですね。
ビルの施設管理を例に説明すると、この発明では、ユーザの質問が「昨日、101号室がちゃんと冷房されてたかグラフで見たい」だったとしたら、質問の内容から「省エネ施策データベース」を用いるのが適切だと判断します。そして、そのデータベースから「空調の動作確認をする式」を抜き出し、「質問」+「式」により、プロンプトを作成します。生成AIはそのプロンプトにしたがって答えを返します。
これにより、質問に対して正確性を高めた回答を可能としています。
 
いかがですか?複雑な発明では無いですね。 
 
④マーケティングシステム
【特許番号】特許第7570744号(P7570744)
【権利者】株式会社レーベン 【登録日】令和6年10月11日
【請求項1】
コンピュータが実行する自動拡散サービスシステムであって、
前記コンピュータは、
販売対象とその販売計画に関する情報を受け付けるステップと、
受け付けた前記販売対象とその販売計画に関する情報をもとに、生成AIに販売対象をインターネット上で広く知らしめるための拡散活動に関するイベント計画を生成させるステップと、
前記イベント計画を遂行するステップと、を実行する
ことを特徴とする自動拡散サービスシステム。
 
 
 新商品をSNS等で拡散するために、生成AIにコンテストなどのイベントを計画をせ、遂行するという発明です。
 面倒なイベントの作成を生成AIに任せてしまおうという発明です。
 
 着眼点が面白いですが、決して複雑な発明である必要は無いことが分かると思います。

生成AI関連の特許出願は、簡単なの? 複雑なの?

 一般的には、ソフトウエア関連の発明の特許出願は、ページ数が増えます。
したがって、出願書類は手間のかかる部類に入ります。
何故かと言うと、ソフトウエアがどのような処理を行うのかを理路整然と明確に説明する必要があるからです。
 
 どのような情報が入力され、記憶され、どのようなタイミングで、どのような加工がなされ出力されるのかなどを、きちんと説明しなければなりません。
たくさんの種類の情報が関わる場合、それらをひとつひとつ説明しなければなりません。  
 一般的に、ソフトウエアの機能をモジュールに分類し、各モジュールがどのような処理を実行するのかをフローチャートを用いて記載します。
 
 「ソフトウエアの説明」というと、どこをどう操作するとどういう機能が現れます、というようなソフトウエアを買ったときに添付されているマニュアルのような説明を思い浮かべそうですが、特許書類としてはそれでは足りません。
 ソフトウエアのユーザーズマニュアルは、ユーザーが見える部分を中心に記載してありますが、裏でどのような処理がなされているのかが記載されているわけではありませんよね。
特許の書類では、どのような処理がなされているのかを具体的に開示する必要があります。
この記載の方法は、ある程度長くソフトウエア関連発明の特許出願に携わっていないとなかなか身に付かないものです。

 弊所は、長くソフトウエア関連発明の特許取得に携わってきましたから、特許取得のための書類の作成に熟知しています。
 
 

特許を取った方が良いの?

 ソフトウエアの内部の処理は、外部からは見えませんから、特許を取得する意味がないと思われるかも知れません。
 しかし、外から見た場合に、内部の処理が予想がつくようなものの場合は、そのまま真似されるかもしれません。その場合に、特許がないと何も文句は言えません。
 
 なお、プログラムコードには著作権が発生しますが、著作権の場合、コードそのものをコピーされた場合には文句が言えますが、アイデアが同じでもコードを独自開発された場合には文句は言えません。 
 
 特許は、他社の実施を躊躇させる牽制効果のほか、「特許取得済」とうたうことで宣伝効果も期待できます。
  
 

費用の目安

ソフトウエア発明は、上述の理由からページ数がどうしても増えます。
図面を見れば誰でも理解できるという訳にはいかないため、文章でしっかり説明する必要があります。
 
出願費用の目安として、
簡単な内容の場合、25~35万円
複雑な内容の場合、35~50万円
くらいです。
 これは、弊所に限らず、ソフトウエア発明の経験が豊富な弁理士がしっかりとした出願書類を作成しようとした場合の標準的な金額だと思います。

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技術分野の例

GenAI(生成AI)、AIエージェント、RAG、ディープフェイク検出、デジタルツイン、ゼロトラストセキュリティ、スーパークラウド、マルチクラウド戦略、AIロボティクス、ノーコード開発、ローコード開発、Web3.0、分散型アイデンティティ(DID)、AIチャットボット、マルチモーダルAI、パーソナライズドAI、エッジAI、ソブリンAI、AIガバナンス、クラウドネイティブ、セキュアコーディング、量子コンピューティング、5G、6G、スマートシティ、ブロックチェーン、IoTセキュリティ、XaaS、ハイパーオートメーション、AIOps、デジタルガバメント、メタバース、ARグラス、仮想空間コラボレーション、フィジタル体験、CPS(サイバー・フィジカル・システム)、プロンプトエンジニアリング、ファインチューニング、LLM圧縮、オンデバイスAI、フェデレーテッドラーニング、コンテナ仮想化、SaaS最適化、ビジネスインテリジェンス、データレイク、データファブリック、オブザーバビリティ、リアルタイム分析、スマートコントラクト、トークンエコノミー、NFT2.0、ZKロールアップ、スケーラビリティ改善、L2ソリューション、クラウドGPU、AI推論高速化、Green AI、サステナブルIT、デジタルレジリエンス、DX人材育成、デジタルID、音声認識AI、感情認識AI、倫理的AI、LLM監査、バーチャルアシスタント、AIカスタマーサポート、リーガルテック、フィンテック、EduTech、リモートモニタリング、予知保全、スマートファクトリー、バーチャルプロダクション、拡張現実(AR)、複合現実(MR)、空間コンピューティングなど